このオフィスで自分は働けるのか−残業ゼロの仕事力

「残業ゼロ」の仕事力

「残業ゼロ」の仕事力

 会社自体で残業を禁止し、19期連続増収増益を達成した元社長が書く、会社での残業ゼロの方法。残業によるワーク・ライフのアンバランス化など、悪影響を例としてあげ、それに対し自分の会社でどのように残業ゼロにしていったのかについてが書かれている。
 具体的な方法は、「強制的にオフィスの電気を落とす」「残業が発覚した場合は罰則」とのこと。その代わりに定時内で効率を上げるために、「デッドラインを意識する」「トップダウンで組織は右向け右が徹底されていること」「私語のない緊張感あるオフィス環境」などを上げる。
 確かにこれらの方法で社内効率は非常に上がり、残業ゼロも実現可能だろう。仕事がプライベート時間へ食い込むようなことにはならないと思う。
 ただ自分はこの会社に行ったら、定時後は一切会社の人間と関わらず、即帰宅しそうな気がする。帰宅したところで他社に行ってる友人は残業中。さて、何をするんだろうか。会社員という人生と無関係の部分で、何かもう一つ特技を見つけることが出来るのだろうか。
 ワーク・ライフのバランスは、まずワークが一人前であること。そこを越えない限り、ライフを充実させたい、残業勘弁、だけの主張ではなかなかね。。と、昨日人と会話しながら思ったのを、この書評を書きながら思い出した。