失格のデッドラインなど・・・−人間・失格

人間失格 (集英社文庫)

人間失格 (集英社文庫)

青空文庫にて読了。小説なので高速リーディング。おそらく読了まで40分前後か。青空文庫=本で読んだのではないのだが、折角なので小畑先生作画のを紹介。
道化、苦悩、葛藤、自殺未遂、中毒の末に、人間に「失格」したと結論する自分。さて自分は、一体どこが、「失格」のデッドラインだったのか。道化を始めたとき?自殺未遂したとき?モルヒネに頼ったとき?病院に入ったとき?決して特異ではない、誰でも持つ悩みの行き着いた先。決して人ごとの小説ではないと感じた。
太宰はこの本を世に出して、人間・合格と誰かに言って欲しかったのだろうか。彼は書き終えてしばらくで自殺した。正面から苦悩を考え続けたのだろうか。