失格のデッドラインなど・・・−人間・失格
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1990/11/20
- メディア: 文庫
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道化、苦悩、葛藤、自殺未遂、中毒の末に、人間に「失格」したと結論する自分。さて自分は、一体どこが、「失格」のデッドラインだったのか。道化を始めたとき?自殺未遂したとき?モルヒネに頼ったとき?病院に入ったとき?決して特異ではない、誰でも持つ悩みの行き着いた先。決して人ごとの小説ではないと感じた。
太宰はこの本を世に出して、人間・合格と誰かに言って欲しかったのだろうか。彼は書き終えてしばらくで自殺した。正面から苦悩を考え続けたのだろうか。