効率的筋トレで基礎代謝を上げる−一生太らない体のつくり方

一生太らない体のつくり方

一生太らない体のつくり方

 Amazonで品薄中の一品。自分もAmazon経由で注文したが在庫なしで、職場近所の書店で入手。以下Amazonの出版社/著者からの内容紹介より。

 30歳後半になると、多少の食事制限や運動をしても体重が落ちづらいと感じるようになると思います。それには代謝の低下が深く関わっているのです。その代謝の低下は、筋肉量の増減とも深いかかわりがあります。本書では、そのしくみをわかりやすく解説し、効率よく筋肉量を増やし、代謝のよい体をつくるためのノウハウを紹介します。付録として、2種類の実践スロトレメニューも付いています。

 著者は筋肉研究の博士かつボディビル選手。ご自身の研究である科学理論分野からのアプローチと、同じくご自身のボディビル選手としての実際経験の両方があるからこそ、説得力も増すのだろう。本書は主に理論分野からのアプローチが中心となっている。
 一生太らない体とは、基礎代謝の高い体。基礎代謝の高い体とはつまり筋肉の多い体。ロジックとしては筋肉の多い体を維持することで、一生太らない体を維持するという内容。
 ここまでなら他の本にでも割と書いてありそうな内容と言えるが、本書の優れている点は、一歩踏み込み、「効率的に筋肉をつける」手法を理論の面から紹介していることにある。
 続けるためには、楽で手軽でないと難しい。いきなり毎日ジムに言って数時間筋トレしろと言われて、続けることが出来るわけがない。続けるための効率的な筋トレ、つまり、いかに短い時間で効果的に筋肉に負荷をかけるかを、理論の面からアプローチしてくれている点が非常に有用である。
 決して楽ではないが、時間は短い。毎日何時間もせずとも効果がある方法と知り、それが続けることが出来そうなモチベーションへとつながっていく。
 本書のよさは、「続ける」というハードルを、理論の面からの効率的な筋トレアプローチで、下げたことにある。