性善説と和の心−粉飾の監査風土―なぜ、粉飾決算はなくならないのか

嗚呼、粉飾決算。読了まで30分。
粉飾をする目的

  • 会社の信用維持
  • 配当・株価の維持
  • 経営者の地位・報酬維持
  • 株価の操作

なぜなくならない・見つけられないのか

  • 性善説にたった企業の人間関係
  • 和の心に基づいた相互信頼
  • 皆でやればの集団性
  • 問題も隠蔽できれば問題にならない
  • 粉飾は会社のためという意識
  • 企業・法人の利害関係
  • パートナー・スタッフの力関係

今後の監査の有り様は

  • 精神的独立
  • 監査報酬間接化
  • 内部統制

しかし、監査というのは欧米スタイルで、日本には馴染まないものだと常々感じているが、今後どうやっていくのがよいのだろうか。著者は単純に欧米化を唱えるし、確かにグローバル化の中では国際会計基準でいくことが好ましいのだと思う。経営論も今は欧米中心だと感じる。
今更、お客様は神様だとか般若心経だとか、日本的価値観は、古いナンセンスなものなのだろうか。単一民族の精神性とかそういうテーマも紐解いてみたい。